切開リフトの症例写真を見ると、「顔全体が若返った」「フェイスラインがすっきりした」と紹介されていることがよくあります。
しかし、実際には顔のどの部分が変わることで、若々しい印象につながるのでしょうか。
今回の症例で特に注目したいのは、顎先そのものよりも「口角の外側から顎にかけてのライン」です。
この部分に注目すると、切開リフトによって期待できる変化を具体的にイメージしやすくなります。
Before|フェイスラインがぼやけて見える理由
Beforeの写真では、頬の下側から顎にかけての輪郭に、緩やかな丸みがあります。

特に注目したいのは、口角の外側から下顎に向かう部分です。
この周辺にわずかなボリュームの膨らみと陰影があり、フェイスラインが一直線につながらず、ややぼんやりして見えます。
こうした口元の横からフェイスラインにかけてのもたつきは、一般に「ジョール」と呼ばれるます。
口元の横から下顎にかけて目立つ、たるみやもたつきのことです。ジョールが目立つと、顎先自体が細くても、顔の下半分が四角く見えたり、輪郭がはっきりしなくなったりすることがあります。
今回のBeforeも、顎先が大きいというより、顎先に至るまでの輪郭に丸みがあることが特徴的です。

顎先だけを見るのではなく、口角の外側から顎先へ続くラインを追ってみると、フェイスラインがぼやけて見える理由が分かりやすくなります。
After|顎先よりも「顎につながるライン」が変化
Afterを見ると、頬下部から顎先へ向かう輪郭がBeforeよりシャープに見えます。

特に、口角の外側から下顎にかけてのもたつきが目立ちにくくなり、顎先までのラインが滑らかにつながっています。
ここで興味深いのは、顎先の形そのものが大きく変わったようには見えないことです。
また、頬の下側の重たさが軽減して見える一方で、頬の中央には適度な丸みが残っています。
顔全体のボリュームを単純に減らした印象ではなく、下顔面の輪郭が綺麗になったように見える点も特徴です。
ほうれい線より、口元の横に注目したい
今回の症例では、Afterでほうれい線の陰影もやや弱く見えます。

ただ、写真を見比べたとき、より分かりやすい変化は口角の外側からフェイスラインにかけての部分だと感じます。
ほうれい線は鼻の横から口角付近へ伸びる溝ですが、ジョールはそれより下の、口元の横から下顎にかけて目立つもたつきです。
どちらも顔のたるみと関係しますが、同じ場所ではありません。
「ほうれい線を薄くしたい」のか、「口元のもたつきを改善したい」のか。
この2つを分けて考えることが、切開リフトを検討する際の重要なポイントです。
今回の写真を見る限り、特に参考になるのは後者でしょう。

「ほうれい線が薄くなったか」だけでなく、口元の横にあったもたつきがどう変化しているかを見ると、今回の切開リフト症例の特徴が分かりやすいと思います。
切開リフトなら、なぜこの部分に変化が期待できる?
切開リフトにはさまざまな術式がありますが、皮膚だけでなく、SMAS(表在性筋膜)と呼ばれる組織などを処理して、下がった組織の位置を調整する方法があります。
これにより、頬下部や口元周辺のたるみ、フェイスラインのもたつきの改善を目指します。
顔の皮膚の下にある筋膜性の組織です。切開リフトでは、皮膚だけでなくSMASなどの組織にもアプローチし、たるみやフェイスラインの改善を目指す術式があります。
カウンセリングで確認したいこと
今回の症例を見て切開リフトに興味を持った方には、ぜひ確認してほしい質問があります。
「私が気になっているのは、口元の横のもたつきです。この部分は切開リフトでどこまで改善が期待できますか?」
という質問です。
さらに、次の点も確認しておくと役立ちます。
切開リフトは傷跡やダウンタイムに加え、血腫、神経損傷などのリスクもある手術です。
そのため、症例写真の仕上がりだけでなく、自分が改善したい部位に対して、手術の負担に見合う効果が期待できるのかを確認することが大切です。

「顔全体を若返らせたい」と漠然と伝えるよりも、「口角の横から顎にかけてのもたつきが気になる」と具体的に伝える方が、医師との認識を合わせやすくなります。
まとめ|今回の症例で注目したいのは「口元から顎へのライン」
今回のBefore / Afterで最も印象的だったのは、顔全体が一様に引き締まったことではありません。
口角の外側から顎先へ続くラインが、Beforeよりすっきりして見えることです。
顎先の形が大きく変わらなくても、その周囲のもたつきが目立ちにくくなることで、フェイスライン全体の印象は変わります。
切開リフトの症例を見る際には、単に「若返ったか」だけでなく、自分が気になっている部位と、実際に変化している部位が一致しているかを確認してみてください。
切開リフトの症例についてよくある質問
- Q切開リフトの傷跡はどこにできますか?
- A
一般的には耳の前や耳の周囲、耳の後ろなどに切開線を設ける術式があります。ただし、切開範囲は術式によって異なります。傷跡の位置や長さ、目立ち方については、カウンセリング時に具体的に確認しておきましょう。


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